アンテロキャニオンツアーを選ぶためアンテロキャニオンの違いを知る

アンテロープキャニオンのうち一般に公開されているアンテロープキャニオンは3か所あります。それらは、
アンテロープキャニオン・キャニオンX、アッパー・アンテロープキャニオン、ローワー・アンテロープキャニオンです。これらのアンテロープキャニオンは、アンテロープ・ウォッシュ（アンテロープ涸れ川）と呼ばれる約50Km(30マイル)に及ぶ涸れ川によって造られました。

違いを説明する前に、まずこれら３つのキャニオンはいずれ同じナバホ・サンド・ストーン（同じ岩）が、同一の涸れ川によってできた谷であり、材質、質感、テクスチャーや色なども非常に似ていることをご理解ください。岩の写真だけではどのキャニオンの写真であるかを見分けることは困難な程です。なので、どのキャニオンを訪れても同程度の感動・感激を期待できるとお考え下さい。

３つのキャニオンの位置関係ですが、アンテロープウォッシュの流れの最も上流にキャニオンXがあり、続いてアッパーキャニオン、最後にローワーキャニオンという順に並んでいます。ロウアーキャニオンの先は最終的にレイクパウエルへ到達します。

キャニオンXとアッパーキャニオンは東西へと伸びた谷です。その関係で日中の光のビームが強く差し込む写真で有名で、実際に肉眼で見られます。天井の開口部が底部の幅より狭い「A型スロット」と呼ばれる谷です。対してローワーキャニオンは、開口部の方が底部より幅広の「V型のスロット」となっています。また、ローワーアンテロープキャニオンは南北へ伸びていることから、谷の内部が明るい特徴があります。

アンテロープキャニオン・キャニオンX の特徴

• 1社のみの管理運営で、北側と南側の2つのキャニオンからなる
• キャニオンの集合場所からツアー会社のバンで入り口まで行く
• キャニオンの中は歩いて散策
• A型のスロットキャニオン、V型のスロットキャニオン
• 季節と時間帯によって光のビームがくっきり見える
• 天井の開口部分がエックスに見える箇所があり、キャニオンXと名付けられた
• 午後2時前までの入場では明るく、紫色と青い光が鑑賞できる
• 写真撮影ツアーもある
• 長さおよそ100m
• ペット同伴可能

アッパー　テロープキャニオン の特徴

• 管理運営する会社は5社に登る
• 各会社によって待ち合わせ場所が異なり、運行会社の車に乗ってキャニオンの入り口まで移動
• キャニオン内は歩いて散策
• A型のスロットキャニオン
• 日中のツアー、4月から8月までは、ライトビームが床まで到達
• 写真撮影ツアーあり
• 長さはおよそ200m

ロウアー　テロープキャニオン の特徴

• 2社による管理運営
• V型スロット、（ところどころA型、パラレルキャニオンウォール）
• 夏時期の午前中ならライトが見えることも
• 長さおよそ400m

どのキャニオンでも同じ感動が皆さんをお待ちしておりますので、ご希望の日時に予約が取れるキャニオンに行かれることをおススメします。!

※１
Wash（涸れ川）とは
涸れ川（かれがわ）は、普段は水が流れていないが、雨が降った際には一時的に水が流れる川や渓流のことです。
日本ではあまり見られませんが、アメリカ南西部の乾燥地帯や砂漠地帯でよく見られます。雨が降った直後にのみ水が流れるため、普段は乾いた状態であることが特徴です。

※２
アンテロープとは、ウシ科に属する草食哺乳類のグループの鹿のことです。

• アンテロープキャニオン・アッパー（６～１０月の日の高い時間帯に光のビームが鮮やか）
• アンテロープキャニオン・ロウアー（秋から春までは天井が広くて明るい）
• アンテロープキャニオン・キャニオン-X（場所が少し離れているがアッパーとロウアーの特徴の２つのキャニオン）